安倍首相は23日昼、日中韓首脳会談に出席するため、中国に向けて政府専用機で羽田空港を出発した。24日には、韓国の
文在寅
( ムンジェイン ) 大統領との個別会談も行う予定で、「元徴用工(旧朝鮮半島出身労働者)」訴訟問題などが焦点となる。
首相は出発に先立ち、元徴用工問題について、「国と国との約束は守ってもらわなければならない。(1965年の)日韓請求権協定は日韓関係の根本をなすものだ。文氏に対して日本の考え方をしっかり伝えたい」と述べた。
韓国の
文喜相
( ムンヒサン ) 国会議長が徴用工問題の解決に向けた法案を国会に提出したことに関しては、「他国の立法府の議論でコメントは差し控えたい」としたうえで、「いずれにせよ、日韓関係を健全なものにするために韓国側に行動をとってもらいたい、きっかけを作ってもらいたいと考えている」と語った。いずれも首相官邸で記者団に語った。
日中韓首脳会談は24日に中国・四川省成都で開かれ、安倍首相、中国の
李克強
( リークォーチャン ) 首相、文在寅氏が出席する。北朝鮮の非核化が主要な議題となる見通しだ。
首相は成都訪問に先立ち、23日午後に北京を訪れ、
習近平
( シージンピン ) 中国国家主席と会談する。北朝鮮問題や香港情勢について意見交換し、来年4月の習氏の国賓来日に向けた連携を確認する予定だ。