4部屋あるアパート全焼、3人死亡…階段は急勾配

5日午前3時25分頃、千葉県流山市東初石で、「アパート1階から炎が上がっている」と近くの住民から119番があった。消防車など約10台が駆けつけて約4時間後に鎮火したが、木造2階建てアパート約140平方メートルが全焼。救急搬送された女性1人が死亡し、焼け跡から性別不明の2人の遺体が見つかった。
同市消防本部によると、アパートは計4部屋あり、50~80歳代の男女4人がそれぞれ1人で居住。50歳代男性1人は避難して無事だったが、別の50歳代男性と70歳代、80歳代の女性2人と連絡が取れないという。流山署で、死亡した3人の身元と出火原因を調べている。
連絡が取れない女性のうち1人のケアマネジャーを務める女性は「体が不自由で身寄りがない。階段は勾配が急で、暮らすのが本当に大変そうだった。避難も難しかったのではないか」と心配そうに語った。
現場は、東武野田線初石駅の東約400メートル先の住宅街。近所の60歳代男性は「サイレンの音で跳ね起き、来てみると、煙が立ちこめており、女性が救急車に運び込まれていた。こんな火事が起きるなんて」と驚いた様子で話した。