北海道帯広市の帯広競馬場で、ばんえい競馬に出場する約600頭のばん馬の調教が、夜明け前から毎日行われている。今の時期は氷点下10度を下回ることもあり、日の出の時刻を迎えると、馬体から出る汗や吐息の蒸気が辺りを包み、オレンジ色の幻想的な光景が見られる。
ばん馬はサラブレッドの2倍となる体重1トン前後の重種馬で、同競馬場では世界で唯一のばんえい競馬を開催。レースはばん馬が500キロ~1トンの鉄そりを引きながら、二つの坂がある全長200メートルの直線コースで競う。
同競馬場では朝の調教ツアーを実施しているが、予約が埋まるほど人気となっているという。【貝塚太一】