海の汚染や乱獲によって世界的にウミガメの数が減るなか、南アフリカで最近、イタチザメがアカウミガメをむさぼる食餌のようすがとらえられた!死骸だろうがなんだろうが、食い意地がはったサメだが、南アフリカではこれまでなぜか、固い甲羅を持つウミガメが狙われることはなかったのに、これを機にイタチザメが学習するかもしれない…。
この迫力ある動画の撮影に成功したのは、スキューバダイビングをしながら海洋生物の撮影を行うカナダ人カメラマン、ポール・ワイルドマンさん。
2017年、南アフリカ東海岸のダーバン沖のサンゴ礁に潜った際、ふだんなら単独行動するイタチザメが、16匹の群れになって泳いでいるのに遭遇。何に集まってきたのかを見に近づいたところ、群れの中のひときわ体が大きな1匹が、水面近くで何かを追いかけているのに気づいた。
体長3メートルはあろうかというこの1匹が食らいつこうとしていたのはアカウミガメ。頭部が大きく、英語の「loggerhead(ロガーヘッド)」には、鉄球のような石頭という意味も持つ。ダーバン周辺の海は海洋生物保護区になっていて、毎年500匹近いアカウミガメがビーチに産卵に訪れるという。
サメの餌食になっているのも産卵にやってきたメスで、最初は逃れようと懸命に足ヒレを動かしていたが、柔らかい足ヒレを失ったあとに、石頭を喰われると、今度は固い甲羅をひっくり返して下腹部を味わうと、最終的にはドームみたいな甲羅だけが後に残った。
#Filming #tigersharks off of #AliwalShoal feeding on a Loggerhead #turtle. What an amazing site to see, the precision of how they tackled the shell through to the pecking order of the 16 Tiger Sharks. They ranged from a meter and a half to five meters. #sharks #ocean #onlocation #southafrica #natal #blood #kill #killershots @natgeowild @natgeo @discoverychannel @sharkweek #sharkweek
P A U L W I L D M A N(@builtbywildman)がシェアした投稿 – 2017年 8月月1日午前11時33分PDT
イタチザメは、サメの仲間のなかでも、最も食べ物を選り好みしない傾向が強く、ありとあらゆる海洋生物を捕食するだけでなく、死骸だろうが、ビニール袋だろうがなんでも飲み込む、まさに「キバのあるゴミ箱」。
水中でイタチザメに遭遇した場合、必ず口撃を受けるとは限らないが、最大限の注意を払う必要がある。ポールさんも最初は仲間と一緒にボートから身を乗り出して撮影していたが、カメのご馳走に無我夢中のようすを見て、水中に入ったという。
何でも食べるイタチザメだが、南アフリカのサンゴ礁ではこれまでウミガメを襲う姿はあまり目撃されていなかった。しかし、今回お手本が示されたおかげ(?)で、「固い甲羅に歯が立たないと諦めていたサメが、これからはウミガメを狙うようになるかもしれません」とポールさんが危惧している。