昨夜7時半ごろ(日本時間)、カリブ海に浮かぶプエルトリコ沖を震源とするマグニチュード(M)5.8の地震が発生した。米地質調査所(USGS)によると、プエルトリコでは昨年12月28日にも、M5.0とM4.7の地震が発生しており、過去2週間でM2以上の地震が360回以上あいついでいる。
USGSによると、現地時間6日午前6時32分(日本時間:同日午後7時32分)、プエルトリコ南西部沖でM5.8の地震が発生。約4時間後の同日午前10時51分にもM5.1を含む断続的な地震が発生した。
この影響で、南部の海岸沿いにある断崖の一部が、トンネルのように穴があいていることで人気の奇岩が崩落しているのが見つかった。この岩は、年間を通じて観光客が訪れる人気スポットで、窓のようにも見えることから、スペイン語で「ウィンドウ・ポイント」を意味する「プンタ・ベンターナ」と呼ばれている。
M5.8の地震が起きた1月6日は、幼いイエス・キリストのもとを3人の賢人が訪ねたという聖書の物語から、キリスト教徒の間で「Three Kings’ Day(公現祭)」と呼ばれる祝日だったが、多くの市民が叩き起こされたという。
USGSによると、震源付近では過去2週間にわたってM2以上の地震が360回以上発生しており、このうちM4を上回る地震が7回観測されている。
いずれも震源が6キロと浅いことから、USGSは断層すべりが原因だと結論づけた。カリブプレートは、北米プレートと南米プレートにはさまれており、プエルトリコが位置するカリブプレートの北側では、北米プレートが年間20ミリ程度の速さで、西へずれ動いている。さらにプエルトリコの北岸では、北米プレートがカリブプレートの下に沈み込んでいることから、地震活動が活発だと言う。
きのうの地震の影響で、震源に近いグアヤニリャでは十数軒の住宅や建物が倒壊するなどの被害が報告されているが、ワンダ・バスケス・ガースト知事は「これまでのところ人的被害は報告されていない」とコメントしている。