豚コレラ、沖縄で確認 県、1800頭の殺処分を始める 固有種「アグー」も

農林水産省は8日、沖縄県うるま市の養豚場の豚が豚コレラ(CSF)に感染したと発表した。飼育豚の感染は、2018年9月に26年ぶりに岐阜県で見つかって以降、8県目。沖縄県は、感染が確認された養豚場と感染の疑いがある養豚場の豚計約1800頭の殺処分を始めた。
沖縄県での豚コレラ発生は1986年以来33年ぶり。農水省や県によると、うるま市の養豚場から6日に「豚が死んでいる」と連絡があり、国の遺伝子検査で陽性を確認した。また、隣接する別の養豚場でも感染が疑われる豚が見つかった。この中には沖縄の固有種「アグー」も含まれているという。
豚コレラの感染が本州と海を隔てた沖縄県で見つかったことについて、北海道大大学院の迫田義博教授(ウイルス学)は「本州やアジアなど外国から船や飛行機でウイルスが侵入した可能性もある」と指摘する。
事態を重視した江藤拓農相は8日、急きょ沖縄を訪問し玉城(たまき)デニー知事と面談。玉城氏が「養豚農家に不安が広がっている」と対策を求めると、「観光で経済が成り立つ沖縄でアグー豚に影響が出ることは大変だ。何でも協力する」と応じた。
江藤氏は面談終了後、報道陣の取材に、県が豚へのワクチン接種を求めた場合、「スピード感を持って対応させていただく」と述べた。【神崎修一、遠藤孝康】