地球温暖化が進むと台風の移動速度が遅くなり、日本に接近・上陸した場合は風雨の影響が長引くとのシミュレーション結果を、気象庁気象研究所などの研究チームが8日発表した。温暖化で台風の雨が強まるという別の研究報告もあり、被害が大きくなる恐れがあるという。
気象研の山口宗彦主任研究官らは、地球の平均気温が今世紀末時点で産業革命前から4度上昇したと想定し、コンピューターで詳細なシミュレーションを多数行った。
その結果、台風の移動速度は熱帯や亜熱帯では現在とあまり変わらないが、日本を含む中緯度帯では約10%遅くなることが分かった。日本付近では上空の偏西風が北上し、台風を移動させる風が弱くなると考えられる。
論文は英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに掲載された。