相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で2016年7月、利用者ら19人を殺害し、26人を負傷させたとして、殺人や殺人未遂などの罪に問われた元同園職員の植松聖(さとし)被告(29)の裁判員裁判が8日、横浜地裁(青沼潔裁判長)で始まった。植松被告が法廷で口をあけて指を突っ込む動作を始め、裁判長がやめるように促してもやめずに暴れたため、午前11時40分ごろから裁判は休廷した。被告が出廷しないまま午後1時20分ごろ再開し、検察側、弁護側の冒頭陳述を行ってこの日の初公判を終えた。
植松被告はこの日の初公判で裁判長から起訴内容に間違いがないか問われ、「ありません」と述べて認めた。弁護側は被告には精神障害があり、その影響で責任能力が失われていたか、著しく低下していたと述べて無罪を主張した。
その後、植松被告が係官に話しかけるような仕草をしたことに気づいた弁護人が裁判長に発言の許可を求め、認められた。被告はネクタイを外して弁護人に渡して証言台に戻ると「ご迷惑をおかけした皆様に深くおわびします」と述べて深々と頭を下げた。ところがその直後、口をあけて指を突っ込む動作をし始める。裁判長が「やめなさい、やめさせてください」と促してもやめずに暴れたため、係官らに床に押さえ込まれた。被告の手のあたりには血がうっすらと付いていた。