出会い系アプリで「美人局」 女子高生と少年5人逮捕・再逮捕 強盗致傷容疑

出会い系アプリで仲間の女子高生が誘い出した男性を工具で殴り、現金を奪おうとしたとして、滋賀県警は9日、県内在住の16~18歳の少年5人と女子高生1人の計6人を強盗致傷容疑で逮捕・再逮捕した。県警は同様の「美人局(つつもたせ)」を繰り返した可能性があるとみて、余罪を追及する。
逮捕されたのは、近江八幡市の建設作業員(17)▽栗東市の解体工(17)▽守山市の契約社員(16)――の少年計3人と、草津市の高校3年の少女(18)の計4人。再逮捕は大津市の無職(17)と、草津市のとび職(17)の少年計2人。県警は6人の認否を明らかにしていない。
逮捕・再逮捕容疑は2019年10月27日午後11時50分ごろ、栗東市内のコンビニエンスストアの駐車場で、女子高生が出会い系アプリを使って誘い出した契約社員の男性(24)=栃木市=から現金を奪おうと、男性の首を工具で殴るなどしたとされる。
県警によると、男性は旅行で滋賀県内を訪れていた際に、出会い系アプリで女子高生と知り合ったという。2人は男性が運転する車でコンビニに向かい、ATM(現金自動受払機)から現金を下ろした男性が車内に戻ったところを、少年5人が車を囲んで「開けろ」「出てこい」などと叫び、ガラスや左右のドアミラーを工具で破壊。ガラスが割れた勢いで首にぶつかった工具で男性は負傷したが、そのまま車で逃げ、全治1週間の軽傷だったという。
少年2人は19年11月、別の少年2人と少女1人と共謀し、滋賀県彦根市の男性会社員(40)から現金をだまし取ろうとしたとして、恐喝未遂容疑で逮捕されていた。【菅健吾】