東武動物公園(埼玉県宮代町)は10日、雄のカバ「ズー」が死んだと発表した。人間の90歳にあたる44歳だった。1981年の開園当初から、「カバ園長」として知られた西山登志雄・初代園長(2006年死去)とともに多くの来場者に愛された。園は11~17日、カバ舎周辺に献花台を設ける。
園によると、ズーは昨年12月中旬ごろから餌を食べる量が減り、バックヤードのプールから上がるのも難しくなったため展示を中止。おからなど栄養価の高い餌を与えるなどして療養していたが、1月8日午後1時ごろ、飼育係がプール内で動かなくなっているのを見つけた。死因は老衰とみられるが今後、検査する。
ズーは1975年6月22日生まれ。茨城県の動物園からやってきた。大きな口を開けて愛嬌(あいきょう)をふりまき、雌のマイ(37歳)との間に雄のムー、雌のソラが誕生し、長崎と熊本の動物園に送り出した。推定体重は約3トン、体長約4メートル。
上野動物園でカバの飼育係を務めた後、初代園長に就いた西山さんが「カバ園長」として親しまれるなど、カバは園を代表する動物。広報担当者は「ズーは天寿を全うした。むこうでカバ園長と楽しく過ごしてもらえたら」としのんだ。
同園で開園当初からいる動物は、シロサイの雌1頭とアフリカゾウの雌2頭になった。【上野宏人】