他人に譲渡する目的で自分名義の口座を開設し、金融機関から預金通帳とキャッシュカードをだまし取ったとして、山口県警下関署は14日、詐欺容疑で下関市消防局豊浦東消防署菊川出張所の消防士長、長野篤史容疑者(38)=下関市一の宮町=を逮捕した。「間違いない」と容疑を認めているという。
逮捕容疑は、2018年7月30日に下関市内の金融機関で他人に譲渡する目的で口座を開設し、預金通帳1通とキャッシュカード1枚を詐取した疑い。
県警によると、開設された口座は別の詐欺事件の被害金の振込先として使われていたという。下関署は、複数の口座を第三者へ譲渡した可能性があるとみて調べている。
下関市消防局は記者会見し、「(長野容疑者は)真面目な職員で、職場で金銭トラブルなどはなかった。市民からの信頼を失墜し、深くおわびする」と謝罪した。
[時事通信社]