元富山大生に懲役20年求刑=駐在所襲撃事件―富山地裁

富山県警富山西署池多駐在所で昨年1月、警察官を襲いけがをさせたとして、強盗殺人未遂などの罪に問われた元富山大生前田将輝被告(23)の裁判員裁判の論告求刑公判が16日、富山地裁(大村泰平裁判長)であり、検察側は懲役20年を求刑した。弁護側の最終弁論も行われ、結審した。判決は20日の予定。
検察側は論告で、「自殺に痛みを感じることに恐怖を感じ、拳銃を奪おうとした。自分の欲を優先し、他人の生命を軽視した身勝手な犯行だ」と批判。「警察官の命を奪ってでも拳銃を手に入れようという強固な意志があった」と訴えた。
弁護側は「自閉症スペクトラム障害が影響している」と述べ、量刑上の考慮を求めた。
起訴状などによると、前田被告は昨年1月24日午後3時ごろ、拳銃を奪おうと考え、富山市の池多駐在所で勤務中の巡査部長(31)の頭をハンマーで殴り、首を小刀で突き刺すなどしてけがをさせたとされる。
[時事通信社]