黄色実線内を走行中、車線変更は「○」…出題ミスで3人に不合格通知

岡山県警は13日、県運転免許センターや県内の自動車教習所で出題されていた英語版の仮運転免許学科試験問題で、使用した図を取り違えるミスがあったと発表した。この設問は少なくとも3年半にわたって出題され、受験した外国人ら182人のうち3人が本来合格だったのに不合格と通知されていた。
県警によると、仮免許学科試験は計50問あり、45問以上正解すれば合格できる。外国人向けに英語の試験問題も使用されている。
ミスがあったのは、車線の境界が黄色の実線と白色の破線で示されており、走行中の車が車線を変更できるか否かを「○」か「×」で答える問題。黄色実線内を走行中に車線変更はできないため、正答は「×」だったのに、「○」が正答として採点していた。県警は、変更可能な白色破線内を走行中の図を別に作成していたが、何らかの手違いで使用されていなかったという。
7月に一部の教習所から連絡があり、ミスが発覚。県警の調査で、記録が残る2016年1月以降、計158回出題していた。不合格とされた3人はフィリピン人とパキスタン人で、その後の再受験でいずれも合格していた。県警は、3人に経緯を説明し、謝罪した。今後、再受験手数料(1回1700円)をそれぞれに返還する。