第201通常国会が20日召集され、安倍晋三首相は衆参両院本会議で施政方針演説に臨んだ。首相は「国のかたちに関わる大改革を進めていく。今こそ実行の時だ」と政権総仕上げへ決意を表明。宿願の憲法改正に向けて「案を示すのは国会議員の責任ではないか」と与野党に呼び掛けた。首相主催の「桜を見る会」の問題や、カジノを含む統合型リゾート(IR)事業に絡む汚職事件には触れなかった。
改憲について、首相は「新たな時代を迎えた今こそ、未来を見つめ、歴史的な使命を果たすため、憲法審査会の場で共に責任を果たしていこう」と訴えた。
全世代型社会保障制度の実現にも意欲を示し、「現役世代の負担上昇に歯止めをかけることは待ったなしの課題だ」と指摘。一定の所得がある75歳以上の高齢者の医療費負担増などを実現したいとの考えを示した。
夏の東京五輪・パラリンピックを東日本大震災からの「復興五輪」と位置付け、世界に発信する方針を強調した。
一方、桜を見る会については、来年度の開催が中止になったとして、演説では触れなかった。IR汚職をめぐっても、東京地検特捜部が捜査中のため、言及を避けたとみられる。
[時事通信社]