「チバニアン」早くも命名効果、10倍以上の見学者

「チバニアン(千葉の時代)」が地球の歴史の一時代として命名されてから最初の週末となった18~19日、根拠となった千葉県市原市の地磁気逆転地層(国天然記念物)に、市内外から多くの見学者が訪れた。好天に恵まれた19日は普段の10倍以上の見学者が詰めかけ、早くも命名効果が表れた。(西原寛人)
地磁気逆転地層では、地層の断面があらわになった露頭を見学できるほか、付近には仮設ガイダンス施設「チバニアンビジターセンター」も設置されている。
19日は、センターが開く午前9時頃から見学者が絶えず来訪。地層の標本などを展示している施設内では、見学者が「いつから研究しているのか」「地層にコンパスを近づけるとどうなるのか」などと熱心に質問し、5人のガイドが解説に大忙しだった。
地元の田淵町会の広報部長でガイドを務める鈴木理士さんは「これまでにないにぎわいだ」と驚く。鈴木さんによると、19日は普段の10倍以上となる268人が見学に訪れ、天候が崩れた18日も41人が訪れた。
露頭周辺では、写真撮影をしたり、ガイドの説明を聞いたりする見学者で人だかりができた。
命名をニュースで知り、初めて訪れたという船橋市、自営業男性(73)は「千葉県から世界に誇れるものが新たにできた」と喜んだ。5年ほど前に初めて訪れ、4回目の見学だという千葉市美浜区の歯科医師男性(65)は「かねて命名の決定を待ちわびていたので、うれしくて改めて見に来た」と興奮気味だった。
この日は、急増する見学者のために、市職員も駆けつけてガイドを担当。市教育委員会ふるさと文化課の今泉敬士郎課長は「多くの人にチバニアンを知ってもらうのは喜ばしい。地層と同じ高さで見学できるデッキを作るなど、見学しやすい整備を考えていきたい」と語った。
◆ チバニアン= 地質学上の時代のうち、約77万4000~約12万9000年前の時代を指す。国際的な科学者組織「国際地質科学連合」(事務局・北京)が17日の理事会で命名を決定した。市原市の地磁気逆転地層は、その時代の始まりを代表する基準地。