青森県の津軽地方に伝わるトランプゲーム「ゴニンカン」の腕前を競う「ゴニンカントランプ世界選手権大会」(五所川原商工会議所主催)が19日、五所川原市民体育館で開かれた。今年で26回目を迎えたが参加者の減少が続き、今回で最後となった。参加者らは大会終了を惜しみつつ夢中でゲームに興じ、会場は熱気に包まれた。
ゴニンカンは5人で行うゲームで、「5人関係」を意味する。50枚のカードを1人10枚ずつ配り、「関係」「無関係」の二つの組に分かれて対戦。順番に手持ちのカードを出し合って勝負し、絵札を取り合って競う。
大会は、地域の活性化を図ろうと同商工会議所が中心となり、1995年に始まった。県内外から参加者が集まり、ピークだった2000年代中ごろには1000人以上が参加していたが、近年は往時の3分の1ほどに減っており、運営が難しくなっていたという。
今回の大会には、64チーム340人が出場し、体育館で車座になって座布団に着座。試合が始まると真剣な表情で相手の手札を読み合い、「それっ」と気合を込めながらカードを出したり、手札を読み違えたことを笑い合ったりして、ゲームを楽しんでいた。
個人戦の有段者クラスで初優勝した弘前市の無職、田中三郎さん(82)は「60年以上ゴニンカンを続けている。また大会をやってほしい」。初めて参加した五所川原農林高校1年の山本蒼空さん(16)は「相手との駆け引きが面白い。遊び方が分かったので、またプレーしたい」と話した。
第1回大会から運営に携わる五所川原市議の山口孝夫さん(70)は「強い思いを持った参加者や運営に支えられ、ここまで続けられた」と感慨を語った。【平家勇大】