香川県議会が制定を目指す「ネット・ゲーム依存症対策条例(仮称)」が物議を醸すなか、ゲームクリエイターの高橋名人が22日にブログを更新。子供がコンピューターゲームに触れる時間を60分に制限するよう、保護者に努力義務を課そうとする県議会の方針に対し「法律で縛ることではない」などと考えを述べた。
県議会は20日、スマートフォンの使用を1日60分としていた素案をゲームに限定する形で修正した。「デジタル世代にはそぐわない条例だ」などと批判を受けて、一部で譲歩した格好だが、ゲームへの風当たりは弱まっていないのが現状だ。
高橋名人は1980年代、当時ゲームメーカーとして存在していた「ハドソン」で宣伝を担当。ゲームの達人というキャラクターを強く押し出し、過熱するファミコン人気と、ゲームを紹介して全国をまわる「キャラバン」などのイベントによって小学生らのヒーローになった。雑誌などのメディアを通して「ゲームは1日1時間」という言葉を子供らに送ったことは広く知られている。
高橋名人はブログで「ゲームは1日1時間」を掲げた1985年から35年が過ぎており「全てをこれに合わせる事は出来ません」と述べた。また、1日のゲーム時間を1時間としたことにはっきりとした根拠はなかったが、時間を区切って練習したほうが上達するという考えや、熱中しすぎて親からゲームを禁止されないようにという配慮があったことを明かした。
条例案の修正については、「それでも、私としてはマナーやルールとして言うべきであって、国や県が条例などの法律で縛るまでの事では無いかなと思っています」とつづった。
ツイッターでは「思ってることを伝えてくれて嬉しい」「高橋名人がこのことに言及するのは、とてつもなく重みがあると思うんだなぁ」「大人になった今ならよく分かります」などと、高橋名人の意見を歓迎するコメントが投稿されている。