オスプレイ2機参加「冬の特性共有」 日米共同訓練26日本格化

22日から2月8日まで行われる陸上自衛隊と米海兵隊による日米共同訓練。26日から本格的な訓練が始まるのを前に、陸自北部方面総監部(札幌市中央区)は23日、垂直離着陸輸送機オスプレイ2機が参加し、飛来は27日以降になることを明らかにした。道内4カ所の駐屯地などで、日米共同訓練としては国内最大規模の日米約4100人が参加する。道内では2017年8月以来2回目で、冬季は初めてとなる。【土谷純一】
訓練は、北海道大演習場(恵庭市など)▽矢臼別演習場(別海町など)▽帯広駐屯地(帯広市)――で実施し、オスプレイの補給基地として航空自衛隊千歳基地(千歳市)を使用する。道内を補給拠点にオスプレイが訓練参加するのは初めて。
2回目の訓練は18年9月に予定していたが、胆振東部地震の発生で中止された。総監部によると、今回は陸自約1600人と米海兵隊約2500人が参加し、米海兵隊のロケット砲「HIMARS」など火力のある装備も用いられる。
訓練初日の22日は、寒冷地に慣れるための準備訓練を開始。26日から本格的な訓練を始め、1月27日~2月2日は部隊別の訓練、4~7日は総合訓練が行われる。17年は夏季に行われたが、今回は冬季の実施となり、総監部は「ヘリの着陸時に雪が舞い上がるなど、冬の特性を共有して訓練に臨む」と話した。
オスプレイについては27日以降、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)所属の2機が飛来。北海道大演習場と矢臼別演習場で訓練を行う。30日は報道公開され、オスプレイで部隊を空中移動する訓練が行われる予定。日程は決まっていないが、夜間飛行も実施されるという。
連合、5万人反対書名提出
オスプレイを巡っては、昨年12月に道と訓練場所となる9市町村が北海道防衛局に安全管理の徹底を要請。今月18日に札幌市内で行われたオスプレイ参加反対デモには650人が参加するなど、安全性に疑問を呈する声が上がっている。
連合北海道は訓練開始を翌日に控えた21日、鈴木直道知事に訓練規模の縮小などを要請した。参加中止を求める道民5万196人の署名も提出し、オスプレイは重大事故率が高いなど、道民の生命を危険にさらす可能性があると主張。北海道での広域な訓練はロシアを刺激し、北方領土問題の解決を後退させるなどと訴えた。
70人が抗議集会 帯広駐屯地正門前
22日には、米軍のヘリコプターを含むヘリの駐機拠点となる帯広駐屯地の正門前で、護憲団体などでつくる「総がかり行動十勝実行委員会」が抗議集会を開いた。同駐屯地でのオスプレイ使用は予定されていないが、訓練に伴う安全面の不安や米軍使用の恒常化を危惧する約70人が「来るな!オスプレイ」「米海兵隊移転訓練反対」などと書かれた横断幕やプラカードを手に、シュプレヒコールで気勢を上げた。27日と2月4日にも同正門前で抗議集会を開く予定。
総監部は「航空法にのっとり、安全性に配慮する」と説明した。【澤俊太郎、鈴木斉、土谷純一】