部活動は誰のため 「本気の自主練習」に導こう 神戸で考える会

「これからの部活動のあり方を考える会」(「希望のブカツ実行委員会」主催)が、神戸市中央区の市教育会館で開かれた。大阪市立上町中野球部監督の杉本直樹さん(39)と宮城県松島町立松島中野球部監督の猿橋善宏さん(58)が、野球指導者ら約100人を前に、生徒を中心に置いた指導の実践例やポイントについて語った。
国語科教諭で、部活動に関する複数の著書がある杉本さん。今も心に残る、中学時代の指導者から聞いた言葉として「おる子でやるよ(来ているメンバーで試合に臨む、の意味)」「真面目も才能」「日常と野球はつながっている」の三つを挙げ、教師が普段から生徒をよく知ることの重要性を指摘した。指導に不可欠な視点として「なぜそれをしなくてはならないのか。子どもにとって、裏付けの説明は大切だ」と述べた。
猿橋さんは野球経験がないものの、「しからない」指導で生徒たちの力を伸ばすことで知られる。会社の成長にとって企業理念が重要と説明した上で、松島中野球部は「30歳になった時に、自分と周りを幸せにできる力を付けよう」との理念を掲げていることを紹介。長時間の練習で疲れさせるのではなく、考える時間を確保することで、生徒たちを「本気の自主練習」に導くことができる、と説いた。また「なぜ僕らは教師になったのか。子どもたちのためですよね」と話し、指導の原点を忘れないよう、語りかけた。【福田隆】