「先生のことを好きだと言ってごらん」。鬼畜婦人科医は診察室の奥にある個室のベッドに妊婦を寝かせ、執拗に体を弄んだ。
診察した30代の妊婦に性的乱暴を加えたとして警視庁捜査1課は22日、婦人科クリニック「矢追医院」(東京都足立区)院長の医師、矢追正幸容疑者(55)を強制性交の疑いで逮捕した。
昨年11月21日午後2時45分ごろ、矢追容疑者は診察に訪れた妊婦を奥の部屋に入るよう指示。ベッドに横たわった妊婦に冒頭の気持ち悪いセリフを吐き、卑猥な言葉を浴びせ、胸を揉み始め、顔を近づけて無理やりキスし陰部をまさぐり、陵辱した。
「当時、院内には事務員がいましたが、個室には看護師はいなかった。妊婦はこの日が4回目の受診で、それまでは特に変わった様子はなかったそうです。薬を飲まされたとか、注射を打たれたわけでもなく、予想もしなかった言動に驚き、怖くて声も上げられず、抵抗もできなかった。妊婦は訳が分からないまま、受付で精算を済ませ、その足で近くの交番に駆け込んだ」(捜査事情通)
調べに対し、矢追容疑者は容疑を認め、「好みのタイプだった」と供述しているというが、同様の被害を受けたという相談が複数寄せられている。
■余罪の可能性
本人のものとみられるSNSなどによると、独協医科大卒後、1994年に医師国家試験に合格し、翌95年に婦人科医を開業。医院のオリジナルのピアノCDを制作したり、「妊活手帳」なるものを作って販売。病院経営のかたわら、月1回、独協医科大学埼玉医療センターで産科婦人科の外来を担当していた。
近隣住民がこう言う。
「もともとお父さんが耳鼻科をしていて、亡くなった後に婦人科と女性泌尿器科を始めました。土日も診療を行うなど、働く女性をターゲットにしていて美容皮膚科にも力を入れ、SNSでマメにアンチエイジングなどの情報を発信していた。足立区内だけではなく、遠方のナンバーの車も多く、いつも患者さんでいっぱいでしたよ。とっても当たりのいい、優しく謙虚な人で、会えばキチンと挨拶しますし、いい印象しかありません。高校生と中学生のお嬢さんがいて家族は仲が良さそうでした。ホントに残念ですが、被害に遭われた妊婦の方は気の毒ですし、同じ女の立場としては許せません」
表では「いい人」を装いながら、ひとたび「奥の診察室」に入ると、鬼畜に豹変していた。