ソフトバンク元社員、ロシア側と数年前から接触 機密情報・不正取得事件

通信大手ソフトバンクの元社員が同社の機密情報を不正に取得したとされる事件で、元社員が情報を渡したとみられるロシア側と数年前から接触を繰り返していたことが捜査関係者への取材で判明した。警視庁公安部はロシアによるスパイ事件として全容解明を進める。
不正競争防止法違反(営業秘密の領得)容疑で逮捕されたのは荒木豊容疑者(48)。逮捕容疑は2019年2月に同社の営業秘密に当たる機密情報を取得したとしている。
捜査関係者によると、荒木容疑者は逮捕容疑となった機密情報を在日ロシア通商代表部の50代外交官に渡したと認めている。ロシア側とは数年前から飲食店で会合を繰り返しており、17年に帰国した通商代表部の元職員(40代)が荒木容疑者への接待を始め、後任の外交官に関係を引き継いだとみられる。
また、荒木容疑者は機密情報を渡す見返りに現金を受け取っていたとみられる。ロシア側が身分を偽って接触したといい「スパイかもしれないとは思っていたが素性は知らなかった」との趣旨の供述をしているという。【金森崇之】