大阪市内の塗装会社の40代の男性社長が今月22日から行方不明となっていたことが27日、捜査関係者らへの取材で分かった。
一方、同日午前、兵庫県西宮市内で身元不明の成人男性の遺体が見つかったが、身体的特徴から男性社長の可能性があり、大阪府警が身元の特定を進めるとともに、男性が行方不明となった経緯を調べている。
捜査関係者らによると、男性は大阪市西成区在住で、同市住之江区に会社事務所がある。男性が22日夜、家族に「自宅に帰る」と連絡したものの帰宅しないため、親族が翌日、府警西成署に行方不明者届を出していた。
府警が捜査したところ、会社事務所周辺で血痕のようなものが確認されたほか、同市西区で男性が使っていた軽乗用車が発見された。さらに、会社事務所から約30キロ離れた西宮市内の山中で、身元不明の遺体が見つかったという。
捜査関係者によると、男性が経営する会社関係でトラブルがあったとの情報もあり、府警は見つかった遺体との関連を慎重に調べている。遺体が発見されたのは、神戸電鉄有馬温泉駅から北東へ数キロ離れた山間部で、近くで石材会社を営む男性は「山の中には地元の人でもなかなか足を踏み入れない。遺体が見つかったと聞いて驚いている」と話していた。