カード盗、懲役3年求刑 NHK契約者名簿を悪用

NHKの契約者名簿を基に高齢者からキャッシュカードを盗み、現金を引き出したとして窃盗罪に問われた会社社長藤井亮佑被告(29)=名古屋市昭和区=の論告求刑公判が28日、名古屋地裁(岩田澄江裁判官)で開かれ、検察側は懲役3年を求刑、結審した。判決は2月14日。藤井被告の会社は受信料の集金業務を受託していた。
検察側によると、藤井被告は昨年9月中旬、知人の無職大浦悟被告(21)=同罪で公判中=に誘われ、NHKに貸与された端末で契約者の個人情報をダウンロード。単身の高齢女性とみられる人の名前や住所を大浦被告に伝えていた。