日本人の「ドバイ留学」が最近注目集まる理由

ドバイの都市風景(写真:HIT1912/PIXTA)
2020年オリンピックイヤーがスタートしました。
都内を歩けば、最近はいろいろな国の人が増えていると感じる人も多いでしょう。7月に東京オリンピックの競技が始まる頃にはかつてないほど多くの文化圏から外国人が来日されるでしょう。そんな中で中東・イスラム圏の文化についてどれくらいの方がご存じでしょうか。
ハラル料理、ラマダーン(断食月)、ヒジャブ、1日5回の礼拝など、筆者も含め正直あまりなじみがないという方も多いかもしれません。
そんなイスラム初心者の方でも安心して渡航できるドバイでの短期留学が今、社会人の方にも人気です。今回は「ドバイのオトナ留学」について紹介します。
ドバイへの留学があること自体知らないという方がほとんどだと思いますが、実はここ数年前から注目され始めました。
そして、日本からの留学者数も年々増加しているというのですが、観光のイメージが強いドバイでなぜ留学が人気なのでしょうか。
ドバイでの語学留学の特徴を、語学学校ES Dubai日本事務局代表の高橋典子氏に聞きました。
「ドバイの魅力は、まずインターナショナルな環境です」
語学学校ES Dubaiの生徒たち(写真:ES Dubai提供)
なんと人口約290万人の84%はドバイ以外の国から来た外国人(DSCドバイ統計センター)!
世界180カ国以上から来ているそうで、そしてその共通語として英語が使われているのです。東京都の外国人割合が約4%だということを考えると、ドバイがいかにグローバルな環境かわかります。
次のポイントとして「教育環境のよさ」が挙げられると言います。
「約33万人の高校生のうち90%が外国人ということで、外国人の学生が学ぶことができる欧米の一流校の分校が26校もあり、質のいいインターナショナルスクールが多く存在しているんです」
語学学校においてもそのグローバルな環境の中で、アラビア語や英語を学ぶことができるということで、ここ数年の人気につながっているようです。
ドバイの語学学校の特徴として、授業のスタイルは、レベル分けされたクラスで指導資格を持ったネイティブ講師から学ぶ欧米式の授業スタイルです。
実際の授業風景(写真:ES Dubai提供)
校舎も明るい雰囲気で、最先端の設備であるインタラクティブ・ホワイトボード(電子黒板)を標準装備していたり学習の環境は非常に整っています。
日本人を含めアジア人の構成比が少ないので、多国籍な環境で学ぶことは、日本の社会人にとって、とても新鮮に感じられることでしょう。
気になる文化や習慣の違いは大丈夫なのでしょうか。
「日本の社会人の方が不便に思うことが多いのは、気軽に飲酒ができないことくらいでしょうか」
日本では20歳以上であればお酒をコンビニでも購入できますが、ドバイは21歳、ホテルやクラブなど許可された特定の場所でのみお酒を飲むことが許されています。留学とはあまり関係がないかもしれないですが、ドバイではイスラム法に基づいた刑法が適用されるため、飲酒のほかに婚前交渉は違法となります。以前日本人のカップルがビーチでその疑いをかけられ検挙されたニュースもありましたので、念のため留意しておいたほうがよさそうです。
ほかにも気をつけるべき点としては、ラマダン(断食月)があり、日中は公共の場所での飲食は禁止となります。ただし、観光客や留学生などの非イスラム教徒はショッピングモールのフードコートやチェーン店などで飲食可能ということです。
2020年は4月23日~5月23日で日本のゴールデンウィークにも重なります。留学の渡航時期を決める際には、毎年変わるラマダンの時期を事前にチェックしたほうがいいでしょう。
一夫多妻制のドバイでは、巨大なショッピングモールに行くと、エミラティ(在来のアラブ首長国連邦の国民)の男性が複数の妻を連れて買い物をしている姿なども目にすることがあるそうです。
彼らエミラティのほとんどは公務員で年収2000万円くらいということ。高給な職業である公務員はエミラティしかなれず、また所得税が免除されるなどの特権が与えられているそうで、実際に留学した社会人の方も、次のような印象を持ったようです。
「タクシートライハーはイント人・ハキスタン人で、モールへ行くと接客はほとんどがフィリヒン人てす。人種による格差か大きく、一部の階層かトハイを支配している構造に驚きました。外食もしましたか、トハイモールなとて食へると結構高くて閉口しました。一方て、寮近くのアラヒックな食堂は大変安く、ここもトハイの光と闇を見た気かします」(T.Aさん30代男性)
郷にいれば郷に従うということで、現地の文化を尊重するという姿勢を持つことが、大切な要素のようです。
社会人がドバイに留学するメリットはビジネスにもあるようです。
ビジネスマンも多く参加するEF ドバイ校についてイー・エフ・エデュケーション・ファースト・ジャパン株式会社の遠藤玲奈氏に聞きました。
世界114カ国で教育機関を展開するEFがドバイ校をオープンしたのは1年ほど前。まだ新しいのですが、すでに多くの社会人が留学しているようです。
ハルト・インターナショナル・ヒシネススクール(写真:EF Dubai 校提供)
ここの特徴として、EFが運営する経営大学院ハルト・インターナショナル・ヒシネススクール(Hult International Business School)と同じキャンパスで学べるため、社会人に向いている点が挙げられます。
同大学院のオーフンレクチャーに参加したり、アラビック・フォー・ビジネスのクラスでは、実際の中東でのビジネスシーンを想定したアラビア語の使い方を学んだり実践的なコースがそろっています。
学校のあるトハイ・インターネット・シティ(DIC)は、クークルやテル、サムスン、フェイスフック、マイクロソフトなと IT企業か集積している場所でもあり、アラフ地域のヒシネスハフとしてのドバイを感じることができるのが魅力です。
ハルト・インターナショナル・ヒシネススクールの内観(写真:EF Dubai 校提供)
EFの留学カウンセラーの方によると、最近は30代後半のヒシネスハーソンの参加が増えているそう。
その理由として、「欧米圏とは異なる留学体験を求めている点、また40代以降となると業務上のニースから MBAスクールやヒシネス留学なと特定の目的に応したフロクラムを選ふ傾向かあり、その中間層てあるミトルキャリアにとって選ひやすいテスティネーションとなっているのでは」ということです。
ドバイの語学学校は、金曜日と土曜日がお休みとなり日曜日スタートとなるため、短期でプチ留学したい社会人も効率よくスケジュールを組むことができます。もちろんエミレーツ航空があるので、アクセスも抜群です。
日本人の「おもてなし度」が問われる2020年、新しいデスティネーションとしてイスラム文化や語学が学べるドバイ留学、渡航先の候補として検討してみてはいかがでしょうか。