武漢からのチャーター機第2便が羽田到着 210人帰国 発熱の2人搭乗できず

新型コロナウイルスによる肺炎の感染が広がる中国湖北省武漢市などから日本人を退避させるため、日本政府がチャーターした全日空機が30日午前、武漢から羽田空港に到着した。同市に滞在していた日本人210人が帰国したが、うち13人に微熱やせきなどの症状があり、指定医療機関に搬送した。また、武漢の空港で行われた中国側の検疫で2人に発熱などの症状が確認され、チャーター機への搭乗が認められなかった。
<帰国者受診「強く要請」>菅官房長官
13人に微熱やせき
湖北省からの退避希望者のチャーター機での帰国は29日に続いて2回目で、空港での検疫で搭乗が認められなかったのは初めて。政府は30日夜以降に3回目としてチャーター機2機の派遣を目指している。
第2便のチャーター機は第1便と同じボーイング767で、29日夜に羽田空港を出発。武漢の空港でマスクなど中国への援助物資を降ろした後、30日朝に武漢の空港を出発した。搭乗者は感染リスクの高い都市部に滞在した人を優先した。
機内には第1便と同様に医師や看護師らの医療チームが同乗。全員に滞在期間や訪問先などを問診し、発熱やせきなどの症状がないかも確認した。到着後は一般の乗客がいる空港ターミナルビルを通らず、専用バスで医療機関に向かう。
症状がない場合でもウイルス検査を実施し、2週間は外出自粛を求めるとともに、定期的に健康状態を確認する。政府は自宅が遠方にある人が宿泊できる施設を手配しており、29日に第1便で帰国した206人のうち191人は千葉県勝浦市のホテルに泊まった。政府関係者によると、第2便以降は東京都府中市の警察大学校など公的施設の活用を検討している。
湖北省内の帰国希望者は29日以降に大幅に増え、第2便で210人が出発した後も日本人だけで約300人に上り、中国籍の配偶者らも退避を希望している。
政府は30日、安倍晋三首相を本部長とし、全閣僚をメンバーとする新型コロナウイルス感染症対策本部の初会合を国会内で開催し、感染防止対策に万全を期すことを確認する。【田所柳子】