尾張徳川家ゆかりの寺として知られる愛知県瀬戸市の「定光寺」が名古屋国税局の税務調査を受け、前住職(75)親子が2017年までの4年間に戒名料などとして得た計約1億1000万円を私的に使っていたとして、所得税の源泉徴収漏れを指摘されていたことが31日、関係者への取材で分かった。
檀家(だんか)から得た戒名料などは本来非課税だが、関係者によると、国税局は私的使用などを理由に全額を宗教法人から前住職らに支払われた給与とみなし、意図的な所得隠しとして重加算税など約4000万円を追徴課税した。同法人は住職が交代後、大半を納税したという。
本山の臨済宗妙心寺派(京都市右京区)によると、前住職と息子の前副住職(46)は2017年、周辺の山林を違法開発したとして、本山から「剥職」の懲戒処分を受け、住職の地位を失った。本山は昨年末、2人に税務調査について説明を求めたが、前住職らは帳簿の開示を拒んだという。
[時事通信社]