山形市蔵王温泉の「蔵王ロープウェイ地蔵山頂駅」で降りてスキーをしていたとみられる自称台湾出身のアルバイト女性、黄詩雅さん(34)が3日夕、「視界が悪い。山小屋に避難している」と宿泊先の関係者にSNSでメッセージを送った。4日朝から捜索していた蔵王スキーパトロール隊員と同市山岳救助隊員が午前8時5分ごろ、宮城県川崎町の「熊野岳避難小屋」で黄さんを発見、救助した。黄さんはロープウエーで山麓(さんろく)駅まで下り、自力で歩いて救急車に乗り込んだ。
山形署によると、黄さんは昨年末から今春までの予定で蔵王温泉の宿泊施設で住み込みで働いており、仕事が休みだった3日は午前10時ごろ、同僚に「スキーに行く」と伝えて出掛けたという。
発見した山口勝美さん(71)と奥山靖春さん(46)によると、2人は県警などの捜索隊に先行し、午前7時前から捜索を開始。避難小屋の長椅子に座っていた黄さんは、提供されたパンと温かい飲み物を震えながら口にしたという。山口さんは「見つかってうれしいの一言」と笑顔を見せた。
一方、2日午前に「(蔵王の)御釜を見に行く」と地蔵山頂駅から熊野岳や刈田岳方面に1人で向かった中国籍で横浜市鶴見区の会社員、成斌さん(36)は3日に続いて4日も朝から捜索しているが、見つかっていない。さんは1日から妻と蔵王温泉を訪れていた。【渡辺薫】