新型コロナウイルスによる肺炎を受け、千葉県成田市の成田空港を発着する中国路線の利用客が減少し、航空各社の路線の運休や減便が相次いでいる。
日本航空は4日、週21往復の上海線と週7往復の北京線を17日から運休し、大連線を週4往復に減便すると発表した。日航の成田発着の中国路線は、現行の週35往復から大連線のみの週4往復に減る。全日本空輸は週7往復の北京線を10日から運休する。武漢線の運休も続ける。同社の中国線全体の予約状況は、前年より6割減になっている。
格安航空会社(LCC)のジェットスター・ジャパンは上海線を5日から運休する。同社は、春節(旧正月)の大型連休中に訪日中国人の利用が増加すると見込み、週4往復の上海線を1月21日から週7往復に増便したばかりだった。同社は「中国からの団体旅行客の利用がなくなり、予約が低調に推移している」と説明した。LCCの春秋航空日本は武漢線の運休を続けるほか、17日から寧波線と重慶線を減便する。
中国の航空各社も運航本数を減らす。中国東方航空は北京、煙台、青島、西安、南京、上海線の運休や減便の措置を取り、18日に予定していた昆明線の就航を延期した。中国国際航空は北京、上海、成都、杭州、重慶線などを減便する。中国南方航空は深や長春、長沙、瀋陽線などを減便する。【中村宰和】
福岡発着便も運休、減便
福岡空港(福岡市)でも中国便の欠航や減便が相次いでいる。中国東方航空によると、青島経由で福岡と北京を結ぶ1日1往復の便が1日から3月28日まですべて運休。上海路線も6日から3月26日まで週3便の運航を取りやめるなどする。北九州空港(北九州市)と大連を結ぶ便も8~29日の間、週3便の全便を運休する。中国国際航空は、大連経由で福岡と北京を結ぶ1日1往復の路線を7~29日、週3便に減らす。上海便についても減便して運航する。
佐賀空港(佐賀市)でも、中国の格安航空会社「春秋航空」が、週4便ある上海との定期便を週3便に減らすなど、各地で影響が広がっている。【石井尚】