横浜港・大黒埠頭(ふとう)沖に停泊している大型クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号で5日、乗船者10人から新型コロナウイルスの陽性反応が出た。
厚生労働省が明らかにした。同省は症状が出ていない乗客・乗員についても、感染拡大を防ぐために14日間程度、船内にとどまるよう求めており、乗客に動揺が広がっている。
船内に新型コロナウイルスに感染した香港の男性が乗っていたため、乗客・乗員約3700人への検疫が3日夜から続いていた。
朝日新聞の電話取材に応じた乗客の男性によると、5日午前6時半ごろ、「全員、客室に待機してください」と船長から船内放送があった。男性はこの放送で目を覚ましたという。
続いて午前8時10分ごろには、「検体を分析した結果、10人から陽性反応が出ました。このままの状態で、14日間滞在してもらいます」。
外国人の船長がまず英語で話し、その後に通訳から日本語で説明があった。食料を積むために、船はいったん横浜港に接岸することも伝えられた。
男性は水を手に入れるために廊下に出ようとしたが、船員が慌てて近づいてきて「ダメです」と制止されたという。廊下にほかの乗客の姿は見当たらなかった。これまで、朝食は船内のレストランで食べていたが、ルームサービスに切り替わった。「自由に動けた昨日と全然違う。動揺しています。2週間は長い……」と声を落とした。