沖縄に恩返しがしたい。首里城再建の力になりたい。ツナ缶大手「はごろもフーズ」が1億円の寄付を申し出ました。「ツナの恩返し」には、沖縄とツナ缶の知られざる深い縁がありました。
人々が悲しみに暮れた首里城の火災から3カ月余り。正殿付近の出火場所が初めて公開されました。その世界遺産の復元に意外な企業が名乗りを上げました。
はごろもフーズ・後藤佐恵子社長:「皆さんが大変、心を痛めているということを知り、これまでお世話になった恩返しを何とかできないかと」
静岡県に本社を置くツナ缶大手のはごろもフーズ。復元費用にと2年で1億円の寄付を申し出ました。ツナと沖縄。この恩返しには深い理由がありました。
都内にある沖縄料理店を訪ねると、チャンプルー料理など沖縄料理にはツナが欠かせないといいます。はごろもフーズによりますと、沖縄県民1人あたりの消費量は全国平均の約4倍といわれるほど、ツナが大好きなのです。
島唄楽園美海店・西石垣光広さん:「小さいころから食べてましたし、家には必ずある。台風とか家出られない時、色々使える」
那覇市内のスーパーをのぞくと、これでもかというほどのツナ缶がずらり。なぜ、沖縄県民はツナが大好きなのでしょうか。沖縄の歩んできた道のりにも関係がありました。
沖縄県栄養士会・伊是名カエさん:「沖縄県は戦後、アメリカの食文化の影響を受けていまして、特に保存の利く缶詰はすごく重宝してきました。(ツナ缶は)手軽で簡単で、共働きの多い沖縄県になじみが良かったのでは」
そんなツナ缶を愛する沖縄県民になんとか恩返しがしたいと、今回のツナの恩返しとなりました。
はごろもフーズ・後藤佐恵子社長:「本当に私どもの会社にとって、沖縄県というのはなくてはならない存在」
沖縄県・玉城デニー知事:「ゴーヤチャンプルーはシーチキンを入れるとマイルドになる。食べたくなってきちゃった」