追い越し、幅寄せ… ウーバー配達員が危険運転被害に 安全運転訴え労組が声明

料理配達サービス「ウーバーイーツ」の配達員でつくる労働組合は6日、東京都内で記者会見し、配達員がバスや車の危険運転の被害に遭っているとして声明を出した。自転車で走行中、スクールバスに幅寄せされた動画を男性配達員(27)がツイッターで公開し、警視庁に被害届を出したことを明らかにした。【山口朋辰/統合デジタル取材センター】
男性が危険運転の被害に遭ったのは1月23日午後4時20分ごろ。東京都新宿区・西早稲田駅付近の車道の自転車通行レーンを走行中、スクールバスが追い越しながら幅寄せし、急停車して進路を塞(ふさ)いだ。バスから降りてきた運転手は「歩道を走れ」などと言って男性の配達バッグをつかんだという。一連の様子を撮影した動画はツイッターで90万回以上、視聴されており、男性は「バスは私の10センチ近くまで幅寄せしてきた。一歩間違えば、大事故になっていた」と話した。
男性は、これまでも、車から危険な追い越しや幅寄せの被害に遭っていたこともあり、同月29日、安全運転の啓発の意味もこめ、警視庁に道路交通法違反と暴行容疑で被害届を出した。スクールバスの運営を委託していた学校は同月31日、ホームページで「安全第一で業務を委託していたので、大きな衝撃を受けている」とし、「委託先から当該運転手の業務の任を解き、所属運転手には指導や教育の徹底を含む改善策を策定、実施していることが報告されている」とした。
組合の前葉富雄執行委員長(29)は「多くの配達員が危険にさらされている一方で、交通ルールを守らない配達員もいる。お互いに安全運転を心がけるように呼びかけたい」と話した。組合では、NPO法人「東京労働安全衛生センター」と協力し、配達員の事故実態を調査しており、ホームページ(https://www.ubereatsunion.org/)で情報提供を呼びかけている。1月7日から2月5日まで計19件の報告があり、骨折の重傷を負った人もいたという。調査は3月まで行い、5月をめどに中間報告を公表する方針。