囲碁の最年少棋士、仲邑菫(なかむらすみれ)初段(10)は16日、大阪市北区の日本棋院関西総本部で打った第59期十段戦予選で古田直義四段(50)に235手で白番1目半勝ちした。公式戦では初の男性棋士との対戦で、7大タイトルの予選も初登場となったが、粘り強く打ち進めて逆転勝ちした。仲邑初段は今年4月のデビュー戦で負けた後、公式戦は3連勝。
仲邑初段は終局後、「ピンチだと思ったか」という報道陣の質問にうなずき、「最後の方で勝ったと思った」と話した。また、初めて持ち時間が3時間の碁を打ち、「ヨセで考えていたら時間を使い切ってしまった。結構疲れました」と笑顔で振り返った。【新土居仁昌】