急な雨で傘を借りられたら……。神戸市と阪神電鉄(大阪市)は4月、傘のシェアリングサービス「アイカサ」を、ポートライナーや阪神の駅など80カ所でスタートさせる。傘は2000本を用意する。1日の利用料は70円で、使い終わったら最寄りのスポットに返す仕組み。サービスの利用者に飲食店の特典クーポンを発行し、使い捨てのビニール傘を減らす狙いもある。関西での導入は初という。
アイカサは「Nature Innovation Group」(NIG、東京都渋谷区)が2018年12月から手がけるサービスで、現在は都内や福岡市などで約1万本が活用されている。
神戸市と阪神電鉄、NIGが17日、連携協定を締結した。阪神電鉄が管理する大阪梅田―高速長田までの39駅やポートライナー、六甲ライナーの計18駅のほか、三宮からハーバーランド(中央区)にある店舗やビル、甲南大岡本キャンパス(東灘区)などに設置。利用者は事前にアプリをダウンロードする。傘立てスポットの二次元コードを読み取ってレンタルし、使い終わったら最寄りのスポットに返却する。
事業期間は2年間。利用者の行動データを解析して、現在進めている三宮再整備など都心のまちづくりに役立てる。また市内の福祉作業所に傘のメンテナンスを依頼し、障害者の就労拡大も目指す。
市は今後、フードロス対策などで新たなシェアリングサービスを導入する予定。NIGの丸川照司代表取締役(25)は「市販のビニール傘を購入せずにアイカサを利用し、そのお金を町に落としてもらえればうれしい」、久元喜造市長は「環境に優しい神戸をつくりたい」と話した。【反橋希美】