新型コロナ感染発表 札幌市長「市中感染の可能性高まったため」 18日には把握

北海道と札幌市は19日、同市と道内で日本人男性の計2人で、新型コロナウイルスの感染が確認されたとそれぞれ発表した。市の発表では感染者は市内に住む40代男性、道は渡島総合振興局管内に住む60代男性で、いずれも最近の海外渡航歴はないという。市は感染ルートが特定できないことなどから、市中感染の可能性があるとした。道内での感染確認は3、4例目。
道内で感染が確認された場合、これまでは道が発表してきたが、3例目となった会社員の40代男性については、居住地が札幌市であることから、秋元克広市長が公表した。秋元市長は市が発表した理由について、これまで道内で感染が確認された2人との濃厚接触や中国への渡航歴がなく、「市中感染の可能性が高まったため」とした。今回の発表を巡り、道と札幌市の連携不足も露呈した。
情報公開のあり方について、秋元市長は鈴木直道知事と19日午前に電話で協議したことを明かした上で、「今後、札幌市でも感染拡大の恐れがあることから、市内での発生については市が公表する」とし、厚生労働省にも伝えたという。
道内在住者として初めて感染が確認された石狩振興局管内の50代男性(14日に道が発表)について、秋元市長は18日、札幌市在住かどうか報道陣に問われた際、「現時点ではこれ以上の必要性はない」と返答。しかし、この日は「状況が変化した」として、男性の居住地は「札幌市」であることを明らかにした。男性の容体などについても今後、道ではなく市が発表する。
秋元市長は「保健所や感染症指定医療機関がある札幌市で感染者が出た場合は市が発表し、それ以外は北海道が従前通り窓口になり、役割分担していく」と述べた。
一方、今回新たに確認された札幌市の男性について、道は報道発表したが、会見は行わなかった。市は18日に感染情報をつかんでいたが、道に連絡せず発表が翌日になったことについて、鈴木知事は「分かった時点で伝えてほしいということは市に伝えた」と話した。
情報公開のあり方を巡っては、道内での感染2例目となった50代男性の国籍や職業などを明かさず、居住地も「道内」とだけ公表した道の消極的姿勢に対し、批判が高まった。このため、道は17日に公開基準の変更を発表。国籍や職業、居住地や受診した医療機関を振興局単位で発表するとした。【真貝恒平】