ツシマヤマネコ、減少傾向に歯止め…環境省「90匹か100匹生息」

環境省は22日、長崎県の離島・対馬のみに生息し、絶滅が危惧される「ツシマヤマネコ」の推定生息数が「約90匹か約100匹」との調査結果の概況を発表した。調査は、1985年度から数年おきにこれまで計4回行ってきた。今回は減少傾向が初めて止まり、同省は増加に転じた可能性があるとしている。
調査は2018、19年度に実施。自動カメラでの撮影記録やフンのDNA解析などに基づき、2種類の推定方法で生息数を算出したところ、対馬北側の上島のほぼ全域で生息を確認した。
1985~87年度に実施した初回調査で「約100~140匹」とした推定生息数は、交通事故死などにより、その後の3回の調査では減少傾向が続き、2013年発表の前回調査では「約70匹か約100匹」だった。
今回、ドライバーへの注意喚起など対策が奏功した可能性があると分析しているが、同省の担当者は「絶滅の危機にあるのは変わっていない」と話している。