新型コロナウイルスによる感染症で、和歌山県は25日、関係者の感染が相次いだ済生会有田病院(湯浅町)の医師や看護師、入院患者らへのウイルス検査を終えたと発表した。同病院関連の感染者は計11人に上っているが、その他の関係者約470人はいずれも陰性だった。仁坂吉伸知事は会見で同病院について「正常化の入り口に来ている」と述べ、経過観察後の3月4日から通常通りの診療を再開する見通しを明らかにした。
有田病院を巡っては、外科医や入院患者、その家族らが感染。県は13日から出入り業者も含めた関係者のウイルス検査を実施していた。転院により病院内に感染者がいなくなった19日を起算点とし、2週間の経過観察を実施して、新たな感染者が出なければ診療を再開する。会見で、仁坂知事は、感染拡大の懸念はないとの見方を示した。
一方、県議会2月定例会では25日、感染症に関する国への要望事項をまとめた意見書が全会一致で採択された。検査キットを増やすなど態勢の充実▽感染者が出た地域へのマスクなどの優先配布▽風評被害対策▽県や市町村への財政支援――を求める。【黒川晋史、木村綾】