去年1月、千葉県野田市で小学4年だった栗原心愛さんが亡くなった事件。傷害致死などの罪に問われた父親・勇一郎被告(42)の裁判は27日で4日目となった。前日に続いて心愛さんの母親(33)が証言した。食事を与えられずに衰弱し、真冬の風呂場で何度も水を掛けられた心愛さん。母親はその最後の様子を詳細に語った。法廷にいた記者には誰かがすすり泣く音が聞こえた。母親は勇一郎被告が虐待した理由も明かした。
―最後の3日間 エスカレートする暴力
心愛さんが死亡したのは去年1月24日深夜だった。勇一郎被告はインフルエンザにかかり、22日から会社を休んでいた。家族とともに自宅にいることになった勇一郎被告は心愛さんの「存在自体が嫌」と言い出し、心愛さんを寝室に閉じ込めた。23日には風呂場や玄関で裸足のまま「駆け足」を続けるよう命令した。真冬の玄関は「とても冷たかった」という。母親は23日朝、心愛さんに朝食を用意したが、勇一郎被告に「食べさせなくてもいい」と言われ、与えなかった。心愛さんは22日の夕食以降、何も食べることはできなかった。