「スマホのニュースを見て、仕事は?保育園は?って頭の中がハテナだらけになっています」。全国一律の休校要請を知った福岡市早良区の女性(34)の声は焦っていた。小学1年の長男(7)と次男(1)がおり、週3日は障害者支援施設のスタッフとして働いている。長男の小学校が休校になるのかは分からない。「とにかく家族や近くに住む親族の力を借りられるのかどうか。このまま次男を保育園に預けていていいのかも判断がつかない」と戸惑う。
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同区で小学2年の長男(8)と幼稚園に通う次男(5)を育てる銀行のパート従業員の女性(39)も子供2人だけを自宅に残して仕事に行くのはまだ不安だ。転勤族のため実家は遠く、周囲には頼れる親族もいない。「とにかく職場にどう対応してもらえるのか聞くしかないけど、今回はそれだけの有事なんだなって改めて感じた」とため息を漏らした。
卒業式を控えた子供もいる。介護施設に勤めながら小学4年~中学3年の子供3人を育てる福岡県太宰府市の女性(42)は、娘2人が小中を卒業する。突然の休校要請に「次女は『卒業式がなくなるかも』と落ち込んでいる」と気をもみ「休校に伴って出勤できない職員が出た時の職場へのフォロー策も示されていない。一律に要請するとは、安直ではないか」とあきれた様子だった。
3人の子供がいる山口市の保育士(40)は「そもそも子供だけ休ませても親が外で感染する可能性がある。どれだけ意味があるだろうか」と疑問を口にした。一方、小学6年の息子(12)と幼稚園児の娘(6)がいる長崎市の自営業、平野優子さん(41)は「勝手に休ませるわけにもいかなかったので、安心して休ませられるのはありがたい。春休みが短くなっても今は安全のため休んでほしい」と話した。【平川昌範、青木絵美、松村真友】