新型コロナウイルスの感染拡大で、全国の消費生活センターに昨年12月~3月3日までに、1375件の相談が寄せられている。旅行のキャンセル料への対応や、マスクの売り切れについての相談が半数を占めた。携帯電話にマスクの無料送付をうたうショートメッセージサービス(SMS)が届いたり、「金相場が上がる」と勧誘されたりしたという悪質な便乗商法とみられる相談もあり、国民生活センターは注意を呼びかけている。
山陽地方に住む50代の女性は2月、「新型コロナウイルスによる肺炎が広がっている問題で、マスクを無料送付する。確認をお願いします」と書かれ、ウェブサイトのURLが記載されたショートメッセージを受け取った。同センターは、偽サイトに誘導し、不正アプリをインストールさせたり、個人情報を詐取したりする手口とみて、「スマートフォンに届くメッセージ内のURLはクリックしないで」と強調する。また、九州北部の80代男性は2月、自宅を訪問した業者から「新型コロナウイルスの影響で中国経済がガタガタになっている。金の相場が上がることは間違いない。すぐに申し込んだ方が良い」と勧誘されたという。
不審な勧誘についての相談は消費者ホットライン「188(いやや)番」。【岡礼子】