飲酒運転による追突事故で6人にけがを負わせて逃走したとして、自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致傷アルコール等影響発覚免脱)と道路交通法違反(ひき逃げ)に問われたソチ五輪スノーボード男子ハーフパイプの銅メダリスト平岡卓被告(24)(奈良県御所市)の初公判が4日、奈良地裁葛城支部(奥田哲也裁判官)であった。平岡被告は「追突して運転手にけがをさせたのは認めるが、運転手以外の5人にけがを負わせたのは、僕の責任ではありません」と起訴事実を一部否認した。
起訴状では、平岡被告は昨年9月29日午前、飲酒で正常な運転が困難だったのに、奈良県葛城市の県道で乗用車を運転し、軽乗用車に追突。弾みで軽乗用車が駐車場に突っ込む事故を誘発し、運転していた女性(当時40歳)と歩行者5人(同4~85歳)に5日間~3週間のけがを負わせ、飲酒が発覚しないように逃走したとしている。
検察側は冒頭陳述などで逃げた理由について「飲酒運転が発覚するとスポンサー契約を打ち切られ、スノーボーダーとして全てを失うと考えた」と指摘。弁護側は、追突した運転手に対する責任のみにとどまると主張した。