かんぽ生命保険の不正販売を報じたNHK番組を巡り、NHK経営委員会が2018年10月、当時の上田良一会長を厳重注意した会合で、委員長代行だった森下俊三・現委員長らが番組を批判していた問題について、森下氏が5日の衆院総務委員会に参考人として出席した。森下氏は、毎日新聞が報じた厳重注意の議論の詳細について「非公表が前提(の会合)で、自由な意見交換に支障をきたすので、基本的にはコメントを差し控えたい」と述べるにとどめた。立憲民主党の長尾秀樹議員の質問に答えた。森下氏は「放送の自主自律を損なう事実はない」とも語った。
一方、高市早苗総務相は「説明責任をより的確に果たしていただきたいと考える」と経営委の姿勢を疑問視した。「(森下氏らから)一貫して、放送の自主自律を損ねた事実はないという答弁をいただいている」としたうえで、「答弁を伺っていても、私自身が十分に理解していない面、理解できない面もある。国民、視聴者の皆様の受信料で成り立つ公共放送なので、透明性の確保は重要なことだ」と強調した。【屋代尚則】