岩手県大槌町の平野公三町長は4日記者会見し、釜石市で11日開催予定の東日本大震災津波県・市合同追悼式について「多くの人が一堂に集まるイベントに危機意識を持つべきだ。延期または中止にすべきだ」と述べ、規模を縮小して実施するとしている県の姿勢を批判した。
新型コロナウイルスへの感染リスクが高まっていることが理由。平野町長は先月末、町主催の東日本大震災津波追悼式について「お盆まで延期する」と表明した。被災自治体の間で、追悼式の規模縮小、延期、中止と対応が分かれていることについては「市町村の判断に委ねるのではなく、県が意思統一を図るべきだ」と苦言を呈していた。
一方、平野町長は震災9年の11日午後2時46分前に、町民へ向け追悼を呼びかけるメッセージを防災行政無線で発信する。「2時46分は決して忘れてはならない特別な時間。職員ら40人が犠牲になった旧役場庁舎前で同時刻に追悼する」と語った。【中尾卓英】