名古屋市は5日、名古屋城の敷地内の地下に埋まっていた遺構の石材を、市の工事で誤って掘り起こして毀損(きそん)したと発表した。現場は国宝と同格の「特別史跡」に指定された区域だった。
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市によると、現場は幕末に建設された米蔵があった場所で、石材は米蔵を支えるための基礎の一部。2日、観光向けの設備を作るため、市の委託業者が重機で掘削工事をした際、石材の一部を毀損した。
特別史跡で現状の変更を伴う工事をする際は文化庁の許可が必要で、今回の許可には「掘削工事に学芸員が立ち会う」との条件が付いていたが、当時は学芸員が立ち会っていなかった。市担当者は「掘る深さは最大約20センチで地下遺構を傷つける心配はないと判断したため、学芸員を立ち会わせなかった」と説明している。【野村阿悠子】