【古谷あつみ】なぜ「新幹線のトビラ」はこんなに狭いのか…?その納得の理由 実は「広いトビラ」もあるんです

読者の皆様、こんにちは。松竹芸能所属の鉄道タレント、古谷あつみです。私は以前、東海道新幹線の車内販売員や、JR西日本で駅員をしていました。鉄道に関するさまざまなものを、鉄道が大好きな私の体験談を交えながら紹介したいと思います。
今回は、「新幹線の扉」のヒミツについて紹介したいと思います。
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みなさん、新幹線を利用していて「扉の幅が狭いなぁ……」と感じたことはありませんか? 新幹線を利用するときは、たいてい荷物も普段より多いです。スーツケースやお土産物の袋が扉に当たる。荷物が多い時は、周りにも気を遣いますよね。
もう少し扉の幅が広ければ、荷物を持っていてもスムーズに乗り降りできるし、ベビーカーの親子だって乗り降りしやすそう。扉の幅が広い分だけ、短時間で多くの人が乗り降りできるのに、なぜあんなにも扉の幅が狭いのでしょう……。
そこには「車内を快適に保つための理由」がありました。

まず、新幹線という高速で走る列車には「車体強度」が必要です。扉や窓が広いと、そのぶん、開口部分が大きくなってしまい、どうしても車体強度が落ちます。そのため、できる限り開口部分を狭くする必要があります。
また、新幹線の「車内の気圧」を保つためにも開口部分を狭くする必要があります。トンネルに入った時に耳が「キーン」としたことはないでしょうか? 新幹線に限らず、列車内はトンネル通過時に大きな気圧変化が起こります。
例えば、東海道・山陽新幹線では、気圧を一定に保つため「気密構造」と呼ばれる技術が採用されています。
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そして、扉にも気圧を一定に保つ工夫がなされています。扉をドア本体ごと車体に押し付け、気密を保つような構造になっているからです。
新幹線が停車してしばらくすると、「プシュー」と音がして扉が開きますよね。これは、扉のストッパーが内側に一度引っ込んでから開くからなのです。

もしこれが、通勤列車のような両開きの扉だったらどうなるのか。どうしても隙間ができて気密性が落ちるため、トンネル通過時や対向車とのすれ違いの際に大きな気圧の変化が起こってしまいます。
新幹線や飛行機での移動に、疲労が伴うのは気圧の変化が影響しているともいわれます。新幹線車内の気圧を一定に保つことは、快適性を高めることに繋がるため、さまざまな工夫がなされているのです。
これほどまでに工夫された新幹線の車両。ですが、それでも気圧の変化に弱い人もいます。
新幹線は、自動車などと比べると、ほとんど揺れないのに酔ってしてしまうという人は、気圧の変化に弱いのかもしれません。内耳には気圧センサーがあり、気圧が低くなると自律神経にストレス反応が起きるそう。
もっと快適に移動を楽しみたい方は、飛行機用の耳栓を使ってみることをオススメします。「事前に用意をしていなかった!」というときは、イヤホンを代用するのも良いかもしれません。また、酔い止めなどの薬も上手に活用したいですね。
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さて、ここまで「新幹線の扉はなぜ狭いのか」ということをお話ししてきましたが、実は広めにつくられた扉も存在します。
東海道新幹線11号車では、片側の扉。ここだけ、車いすでの乗り降りがしやすいよう、広く作られています。他の新幹線でも、車いす対応設備がある車両の片側の扉は広く作られています。荷物が多い時や大きな荷物があるとき、またベビーカーを使っている時などは活用すると良いでしょう。

また、東海道新幹線の場合、この11号車は階段やエスカレーターからも近く、荷物が多い時はお勧めです。知っているとちょっぴりお得な、新幹線の扉のヒミツ、いかがでしたでしょうか? 上手に活用して快適な旅をしてくださいね。
これからも鉄道にまつわるいろいろなことを紹介していきたいと思います。