「代執行制度」導入を 殺人事件被害者遺族ら 「宙の会」が総会

殺人事件被害者遺族の会「宙(そら)の会」の総会が7日、東京都千代田区で開かれた。2月末に結成11年を迎え、国が遺族への損害賠償を立て替えた上で加害者に請求する「代執行制度」の導入を、引き続き求めていくことを確認した。
同会は2009年に結成し、20事件の遺族が入会している。10年に殺人罪などの時効廃止を実現し、その後は民事の面でも被害者側の保護の充実を目指して活動を続けている。
これまで、容疑者逃走中の未解決事件の遺族が民事訴訟を起こし、加害者に損害賠償を命じた判決が出た例はある。だが、もし加害者が逮捕されたとしても、支払い能力などの問題から、遺族が賠償を受け取ることは極めて難しいのが現状だ。
この日の総会で、1996年に葛飾区の自宅で当時21歳の次女を殺害された小林賢二会長(73)は「刑事と比べて民事は制度があまりにも遅れている。一刻も早く代執行制度を実現したい」と話した。【土江洋範】