野田虐待死 父に懲役18年求刑「極めて強く非難されるべきだ」 千葉地裁公判

千葉県野田市で2019年1月24日に小学4年の栗原心愛(みあ)さん(当時10歳)を虐待して死亡させたとして、傷害致死罪などに問われた父勇一郎被告(42)に対し、検察側は9日、千葉地裁(前田巌裁判長)の裁判員裁判で「長期間にわたって陰湿かつ残酷な虐待を繰り返した。極めて強く非難されるべきだ」として懲役18年を求刑した。
起訴状によると、被告は19年1月22~24日、女児に食事を与えず、浴室に放置するなどして十分な睡眠を取らせず、長時間立たせて、プロレス技のように体を反らせ、シャワーで冷水を浴びせるなどの暴行を加え、飢餓状態や強いストレス状態になったことによるショック、致死性不整脈、溺死のいずれかで24日夜に死亡させたとしている。17年11月~19年1月には女児の頭を殴ったり、顔や胸を圧迫して約1カ月のけがをさせたりした。女児の母親(33)=傷害ほう助罪で懲役2年6月、保護観察付き執行猶予5年の判決が確定=に対しても顔を殴り馬乗りになって太ももを蹴る暴行を加えたとされる。
被告人質問で被告は一貫して「女児が自ら『立ちます』『屈伸します』と言ったのでさせた」「女児が暴れたから押さえた」などと虐待の発端は女児の言動にあったと主張。「(女児の口にシャワーは)かけていない」などと女児の死に直接つながるような暴力行為も否定した。また、女児の母親への暴行についても「(母親が)暴れて女児や次女を蹴ったので押さえようと馬乗りになった」と述べている。判決は19日に予定されている。【加藤昌平、町野幸、秋丸生帆】