静岡県の諸田洋之県議(53)=焼津市選出、無所属=がネットオークションにマスクを大量出品した問題で、県議会第2会派「ふじのくに県民クラブ」と公明党県議団の県議が17日、議会運営委員会に問責決議案を提出した。決議案は「ネットでの高額転売を助長させる行為であると言わざるを得ない。道義的、政治的にその責任は極めて重い」としている。県議会定例会最終日の18日に本会議で採決され、可決される見通し。
県議会事務局によると、県議に対する問責決議案の提案は初めて。諸田県議は新型コロナウイルスの影響でマスクの需要が高まっていた2月4日~3月6日にマスクを89回出品し、約888万円を売り上げたことを認めているが、議員辞職は否定している。決議が可決されても進退に関する拘束力はない。
決議案は「1セット2000枚単位の販売は、その購入者が高値で転売する可能性があることが容易に想定できるはず。議員としての自覚と品位に著しく欠ける行為。県議会の名誉を傷つけ、県民の信頼を大きく失墜させた」と指摘している。
県議会事務局には16日までに1000件を超える諸田県議への苦情が寄せられた。決議案を提案した蓮池章平県議(公明党県議団)は「県議会として見過ごすわけにはいかない。何もしないわけにはいかない」と話している。最大会派・自民改革会議の県議も「組織決定は18日になるが、決議案に賛成する」と述べている。
諸田県議は9日に記者会見を開いて謝罪している。【山田英之】