新型コロナウイルスの感染拡大で国内のマスク不足が続く中、中国の浙江(せっこう)省慈渓(じけい)市から岩手県滝沢市にマスク3万枚が贈られることになり、同市役所で24日、寄贈式が開かれた。
慈渓市が、中国で感染拡大が進んでいた時期に日本からマスクなどの救援物資をもらったことへの感謝を伝えたいと、同市にグループ会社を持つ自動車関連部品開発・製造の「ミクニ」(東京)に相談。同社が仲介役となって寄贈が実現した。
ミクニは1972年から滝沢市に拠点工場の一つを置いている。滝沢市の工場から中国の工場にノウハウを伝えたり、中国から滝沢市に研修に来たりすることもあったという。
同社の生田久貴社長は「慈渓市からは『日中友好を構築したいので、日本の自治体に協力したい』というメッセージを受け取った。この大変な状況を何とか乗り切れるように貢献したいと思い、寄贈に協力した」と話した。滝沢市の主浜了市長は「国境を超えた助け合いを肌で感じている。この縁を大切に、友好関係を築いていきたい」と感謝した。
3万枚のマスクは来週中に同市に到着予定で、医療機関や高齢者施設などへの配布を考えているという。同社の施設は神奈川、静岡両県にもあり、滝沢市と合わせて計10万枚のマスクが寄贈される予定。【山田豊】