千葉県は28日、同県東庄町の障害者福祉施設「北総育成園」で、入所者と職員計58人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。東京都は、新たに63人の感染が確認されたと発表。この日判明した国内の感染者は22都道府県で202人に上った。1日で200人を超えるのは初めて。
「北総育成園」の感染者の内訳は、職員が32人で入所者が26人。現時点で重症者はいないという。県は、職員を介して施設内で集団感染が発生したとみている。
40歳代の女性職員が23日に38・9度の熱が出て、27日に陽性と判明。ほかの職員や入所者も発熱の症状を相次いで訴え、県が検査を進めていた。
施設は同県船橋市が設置。感染が確認された職員は県が指定する病院で治療を行い、入所者らは施設内で隔離して治療する。
森田健作知事は28日、県庁で緊急記者会見を開き、「大変重大な事態と受け止めている」と述べた。県は、全入所者70人のうち、残りの入所者についても検査を行う。
千葉県ではこのほか、千葉市などで新たに4人の感染が判明。県内の1日当たりの感染者数は最多の62人に上った。
一方、東京都内の1日当たりの感染者数は、25~27日に3日連続で40人を超えていたが、この日はさらに増え、最多を更新。累計の感染者は360人を超えた。
都によると、陽性が判明した63人のうち、患者らの院内感染が発生している永寿総合病院(台東区)の関係者が29人を占めているという。同病院の感染者は27日時点で40人に上っているほか、転院先で陽性がわかった人もおり、同病院に関係する集団感染はおよそ70人規模に及んでいる。
また、63人のうち23人は感染経路が特定できていないという。
都の担当者は28日夜の記者会見で「(63人という)数字上は多いが、永寿総合病院からも多く出ているため、都内で爆発的に感染者が増えているという状況ではない」と分析した。