性犯罪者の再犯防止プログラム「効果出ている」 法務省が検証結果

法務省は27日、強制性交等罪などの性犯罪の受刑者や保護観察対象者に実施している再犯防止処遇プログラムについて、効果が出ているとの検証結果を発表した。受講者は非受講者に比べ、再犯リスクが低いことが確認されたという。
検証は、刑務所などの刑事施設と保護観察所がそれぞれ実施するプログラムを受講した場合と、服役や保護観察が短期間だったり、障害があったりして受講しなかった場合の再犯状況を調べ、統計上の処理も用いて比較・分析した。
受刑者については2012~14年に出所した1768人を対象に、受講者1444人と非受講者324人を比較。出所後3年以内に性犯罪の再犯に至った割合は、受講者が15・0%で、非受講者の22・5%より7・5ポイント低かった。強制わいせつと迷惑行為防止条例違反は効果が裏付けられず、今後の課題とした。
仮釈放者と執行猶予者に対する検証では、14年中に保護観察を開始し、プログラムの中核部分を受講した901人と受講していない297人を比較。19年3月時点の再犯率はそれぞれ15・1%と26・2%で「効果が示唆された」と結論付けた。【村上尊一】